或る日、僕は

「ほぅ…お客さんか、珍しいな。ここはダンジョンだ。わたしはここでコーヒー飲んでるから、ゆっくり見て行ってくれ。幸運を祈る。」Since 2014.

めったに披露しない調号と調性の話

 ちは。淡です。音楽理論の記事を書こうと思い立ったんですけど…。いやその、一応、作曲やってるもので、この記事が誰得なのかまったくわかんないんですが、ま、しばし我慢してお付き合いください。非常にわかりやすく説明するために、例外ケースは少し横に置いておいて、もちろん、「厳密に言うと異論あり!」なのはご承知いただいた上でこの先をお読みください。

 それでは、本題に入ります。

調号と調性って何?

 えーっと。あれ? 説明できるかな。
 調号ってのは、♯、♭、♮です(厳密に言うとツッコミ入れたくなるお気持ちはよくわかります。ダブルシャープとダブルフラットもあります)。
 で、調性ってのは、調号がいくつ付いているかで決まります。

作曲で必要になる調性と感覚

 たとえば耳コピをする場合では、鍵盤で音を探しながら五線譜に書く作業が出てきます。
 で、調性が分からないときって、非常にもどかしいですね。
「なんでこんなに厄介な課題を出してくるのだ~。」
 と思いたくなるのもよくわかる話ですが、
 そりゃまあこの件について語らせたらわたし、一日や二日じゃ語りつくせな(ry

調性を既存の曲からとる場合

 どの黒鍵が曲で使われているか分かった場合には、おのずと調性が分かります(もちろんながら、曲の途中で調性が変化することもあります)。

移動ド

 ♯→
ファドソレラミシ
      ←♭

 この順で調号が付きます。

移動ドのドの位置

 ♯は、「シ」シャープ、で、五線譜の一番右の調号の音を「シ」と読みかえ、
 ♭は、「ファ」ラット、で、五線譜の一番右の調号の音を「ファ」と読みかえます。
 読みかえに従ってドの位置を移動します。

「ドの位置が決定すると、調性が分かるのですか?」

「そうです。なぜならば。」

長調の場合

 ドの位置を基点として、
 全音全音、半音、全音全音全音、半音
 これで1オクターブです。

短調の場合

 ラの位置を基点として、
 全音、半音、全音全音、半音、全音全音
 これで1オクターブです。

専門書ではどう書いてあるの?

 ものすごく硬い文面になるんですけど、たとえばコールユーブンゲンをあたってみると…。
 う~ん、上記の解説をより厳密に書かれてある通りに書こうと思えば…。
 これは、ちょいと書けないな。

かみ砕いてみる

 シャープが1つつくごとに、主調の完全五度上の属調にあたる調が主調になり、
 フラットが1つつくごとに、主調の完全五度下の下属調にあたる調が主調となる。

もっとかみ砕いてみる

 つまり、わたしがかみ砕いてみると、
 シャープが1つつくと、トニック(Ⅰ)のドミナント(Ⅴ)にあたるキーをトニック(Ⅰ)とする、
 フラットが1つつくと、トニック(Ⅰ)のサブドミナント(Ⅳ)にあたるキーをトニック(Ⅰ)とする、

 ……でしょうか。

複雑すぎる…。

 いやはや、これで、説明になったのかどうか…。説明になってない気もするんですが…。

調性を考える場合

 黒鍵を使わないと作曲はできないかと問われたら、そうでもないんですが、この点、非常に繊細な感覚なもので、私には見えないんですけど、音楽を聴いて色のイメージが浮かぶという私にはどうしても届かない世界があります。

To be continued..

 次回へ続く。続きます。続くんです。ゆるゆると。

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