今年は、例年と比べるとずいぶん時季の早いクールビズ。昨年、エアコンがだいぶ売れたらしいが、空調での冷房効率を考えると、扇風機の出番はまだまだある。今回は、日本の夏をうまくしのぐ工夫について考えてみたい。
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まず、基本から。住まいのある場所によって、さまざまな特色を持つ気候に位置する日本は、夏の蒸し暑さをどのようにして過ごし易くするか、という点を、建物を作る際に、必ず考慮に入れて、設計しなければならない。穏やかに四季が遷移してゆく中、ここまで気象情報を綿密かつ簡略に周知されている国は、世界でも稀なのではなかろうか。国土のおよそ七割が山地であることからか、気象予報士という国家資格が存在している。現代日本においても、「天災は忘れた頃にやってくる」とことわざにもあるように、自然災害といつも隣り合わせである地理的特色は、さほど古来からの伝承と変化していないように思う。中国が元王朝だったころ、元は世界史上で、アレクサンドロス王朝、オスマン=トルコ帝国、東ローマ帝国に匹敵する勢力図を誇った。その元は、フビライ=ハンが治めていた時代、ちょうど鎌倉幕府が滅びた要因ともなった二度の役の際、二度共に自然災害によって退かざるを得なかった。幕府が滅びた要因、というのは、少し詳しい説明がいるので、他の文献に譲るが、私の申したいことは、さほどに日本の気象とは、難解だということである。*
だがしかし、今日は晴天。家にこもっているのは勿体ない。どっか出かけるかな。マクドにでも行ってみるか? 休日だし。案外、インスタントコーヒーの粉も減ってきていることだし、買い物に行くのも悪くはない。だが、エレガントとは言い難いようだな。*
まあ、昼寝でもしようかな。