職場の若手と話していて、「やべぇ」が出てくるのが新鮮である。
いつから「ヤバい」がほめ言葉になったのか。
私の持っている国語辞典を引いてみたところ、「やばい」は載っていなかった。
「ゲーマー歴20年を越えます」という私に、「やべぇ」。
面白い。
「デスクトップミュージック、いわゆる打ち込みです」にも「やべぇ」。
こちらも面白い。
このテーマの川柳があるほどに、若者言葉と触れるのは新鮮だ。
私のお年頃だと、「ヤバい」=「まずいことになっている」という語義でとらえるのだが、当人に確認してみたところ、「ヤバい」はほめ言葉なのだそうである。これは、実は私に予備知識があった。
数歳、歳の離れた私より若い上司が、
「それ、ヤバいっすよ」
と言っていたのを、聞いていたからなのである。
このときの「それ」というのは、私の代謝が1,900あることを話題にしていた時だ。
ほかの方から補足説明があって、
「いくら食べても太らない」
と、聞いた。
このとき
「もしかしたらこのひとは「ヤバい」という言葉をポジティブな意味で使っているのではないか?」
と思ったのである。
この会話が予備知識としてあった。
それで、「やべぇ」を使う妙齢の女性と話していて、新鮮に思ったのだった。
私は言葉づかいに興味があり、特に、会話の中での表現には、敏感である。
歩く生き字引のかたに確認してみた。
いわく、
「ヤバいとは、心動かされたときに使う」
らしい。
当たり前だが、私自身もここで書いているような言葉づかいではしゃべらない。
日本語は、書き言葉と話し言葉が一致しない言語なのである。
最近のマイニュースは、
「のどに引っかかっていたきんぴらごぼうがとれて、楽になりました」
という話が、私の今のトレンドなのである。
えっ、株価が急落している?
いや、そんなことよりも、
「のどに引っかかっていたきんぴらごぼうがとれた」ことのほうが、
私にとっては重要なのである。
こういう何と感想を言ったらいいのかよくわからない話。
私のブログは、「やべぇ」のかもしれない。たぶん。
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